メルカリを安心して利用するために欠かせないのが、「禁止行為」を正しく理解しておくことです。

たとえば、「中古品を新品として出品する」「ブランド品のコピーを知らずに販売する」「チケット・医薬品などの出品禁止物を出す」などは、意外と多い違反パターンです。

中には「知らなかった」で済まない重い違反もあり、繰り返すとアカウントが永久停止になることも。

安全に取引を続けるためにも、今のうちにしっかり確認しておきましょう。

メルカリの禁止行為とは？ガイドラインで定められている違反内容を確認

メルカリでは、すべてのユーザーが安全かつ公平に取引できるように「利用規約」や「ガイドライン」で細かく禁止行為が定められています。

ここでは、公式ルールの中でも特に意識しておきたい代表的な禁止行為を整理して解説します。

【出品者が注意すべき禁止行為】

1. 出品禁止物の販売
   　→ 偽ブランド品・コピー商品、医薬品・化粧品の一部、チケット類、金券、成人向け商品などは出品禁止。
   　→ 著作権を侵害する自作グッズ（キャラクター・ロゴ使用など）も違反対象。

2. 不正確な商品情報の掲載
   　→ 「未使用に近い」のに傷や汚れがある、または「新品」と偽って中古品を販売する行為。
   　→ 誤解を招く表現や誇大広告も違反とみなされる。

3. 詐欺的・危険な取引
   　→ 支払い前の発送、実在しない商品の出品、架空の配送伝票を登録するなど。
   　→ トラブル誘発や他ユーザーへの迷惑行為も対象になる。

4. 複数アカウントでの出品
   　→ 同一人物による複数アカウントの運用は禁止。重複アカウントは即時停止のリスクあり。

【購入者が注意すべき禁止行為】

1. いたずら購入・支払い放置
   　→ 購入だけして支払いを行わない、取引途中で放置するなどは重大な違反。

2. 受け取り評価を故意に行わない
   　→ 商品を受け取っても評価をしない行為は取引妨害とされる場合がある。

3. 外部取引への誘導
   　→ メルカリを通さずに「直接振込」「他サイトでの取引」を持ちかけることは規約違反。

【共通して禁止されている行為】

• 侮辱・誹謗中傷などの迷惑行為

• 個人情報の不正取得・第三者への開示

• メルカリのシステムを不正に利用する行為（ポイント詐欺など）

【違反のリスク】

禁止行為が確認されると、メルカリから以下のようなペナルティが科されます。

• 出品・購入停止

• 一時的なアカウント利用制限

• 重大な場合はアカウント永久停止・退会処分

参考動画：
メルカリ垢BAN！？気をつけて！知らずにやってる禁止行為！

知らずにやってるかも？メルカリでよくある違反例5選

メルカリの禁止行為は、悪質な詐欺や転売だけでなく、「知らずにやってしまう日常的な行動」にも適用されます。

ここでは、意外と見落とされがちなよくある違反例5選を紹介します。

① 外部サービスへの誘導

取引メッセージやプロフィールで「Instagramで販売してます」「別サイトで安く出してます」と誘導するのは完全に禁止行為です。

• メルカリを通さない取引（直接振込・他サイト販売）は、トラブル防止の観点から規約違反に該当。

• LINEやSNSのIDを記載して取引を持ちかけるのもNG。

ポイント：
→ 「外部サイトで買ってください」「他のアカウントでも出してます」などの記載は削除対象になる可能性があります。

② ブランド品の偽物・コピー商品の出品

もっとも多い違反のひとつが、偽ブランド品や模倣品の出品です。

• ロゴ入りの服やバッグ、アクセサリーなど、正規品でないものは出品禁止。

• 海外通販サイトで購入した商品（例：並行輸入品）でも、真贋が証明できない場合は削除されることがあります。

ポイント：
→ 「本物かどうかわかりません」「もらいものです」などの曖昧な説明もNG。正規証明書がない場合は出品を控えましょう。

③ チケット類・金券類の販売

ライブチケット、ディズニーチケット、プリペイドカードなどのチケット・金券類は出品禁止です。

• 「使用済み」「半券」「招待券」なども販売不可。

• チケット転売防止法にも抵触するおそれがあります。

ポイント：
→ チケットの一部（映画の半券や特典コードなど）もNG対象になることがあります。

④ 医薬品・医薬部外品・化粧品の一部

個人が医薬品を販売することは薬機法違反です。

• サプリメントや海外コスメでも「医薬品成分を含む」とみなされる場合は削除されます。

• 化粧品でも「使用済み」「開封済み」は販売不可。

ポイント：
→ 「使用回数1回」でも違反対象。未開封・新品であっても、医薬品分類に該当するものは販売できません。

⑤ 無在庫販売（在庫を持たずに販売）

実際に手元に商品がない状態で販売する行為はメルカリの重大な禁止行為です。

• 注文後に仕入れて発送する「無在庫転売」は、キャンセル率やクレーム増加の原因となるため禁止。

• 「海外から発送します」「取り寄せ商品です」と記載しての販売もNGです。

ポイント：
→ 無在庫販売はバレやすく、事務局の監視対象。アカウント停止のリスクが高いので絶対に避けましょう。

違反が発覚したらどうなる？メルカリのペナルティの流れと実例

メルカリでは、禁止行為やガイドライン違反が確認されると、内容の重さに応じて段階的なペナルティが科されます。

「一度くらい大丈夫」と軽視すると、売上金の没収や再登録不可など、取り返しのつかない事態に発展することもあるため注意が必要です。

ここでは、実際の流れと具体的なトラブル例を紹介します。

【ペナルティの基本的な流れ】

1. 警告（注意喚起）
   　→ 初回や軽度の違反（例：禁止ワードの使用、説明不足など）の場合、メルカリから警告メッセージが届きます。
   　→ 対象出品が削除され、再出品不可になるケースも。

2. 一時的な出品・購入停止
   　→ 繰り返しの違反、またはやや悪質な行為が確認された場合。
   　→ 一定期間、取引・メッセージの利用が制限されます。
   　→ 利用停止期間は1日〜数週間程度。

3. アカウント一時停止・利用制限
   　→ 禁止行為（偽ブランド出品・チケット転売・無在庫販売など）の場合、利用が即停止されます。
   　→ メルカリへの問い合わせで「再審査」が必要になることも。

4. 強制退会（アカウント永久停止）
   　→ 悪質な転売・詐欺・複数アカウント運用・外部誘導など、重大な違反が確認された場合に適用。
   　→ アカウントは削除され、再登録しても利用できません。
   　→ 保留中の売上金も没収対象となる場合があります。

【実際によくあるトラブル事例】

• 偽ブランドを出品して削除・永久停止
  　→ 「本物だと思った」でも免責されず、警告なしで強制退会になることも。

• 外部サイトへの誘導で利用制限
  　→ SNSリンクやLINE IDを記載しただけで、アカウント一時停止処分。

• 複数アカウントの使い分けがバレて停止
  　→ 同一人物による複数登録は厳禁。住所・電話番号・端末情報で紐づけされ、即時凍結される。

• トラブル放置で強制キャンセル扱い
  　→ 購入者との連絡を怠り、取引中断扱いになるケースも多い。

【ペナルティを防ぐコツ】

• 出品前に「禁止出品物一覧」「ガイドライン」を確認。

• あいまいな商品（ブランド系・医薬品など）は出品しない。

• 規約違反が疑われたら、すぐに出品を取り下げる。

• メルカリからの通知・メールを無視しない。

ペナルティを受けたときの対処法と事務局への問い合わせの流れ

「メルカリから警告が届いた」

「突然アカウントが停止された」

そんなとき、焦ってしまう方も多いでしょう。

しかし、ペナルティを受けても正しく対応すれば再開できる可能性はあります。

大切なのは、感情的に動かず、冷静に原因を把握して適切に行動することです。

ここでは、メルカリでペナルティを受けた際の対処法と、事務局への問い合わせ手順を具体的に解説します。

【STEP①】まずはペナルティの内容を確認する

アカウント制限や警告を受けたら、まずはメルカリから届いた公式メールやアプリ内通知を確認しましょう。
そこには、以下のような内容が記載されています。

• 違反の種類（例：禁止出品物の出品、外部取引誘導など）

• 対象商品や取引内容

• 今後の対応（出品停止・利用制限・永久停止など）

ポイント：
→ 通知を読まずに再出品や問い合わせを繰り返すと、悪質とみなされ再開が難しくなります。

【STEP②】出品をすべて停止・削除する

違反の疑いがある商品が残っている場合、即削除しましょう。

• 出品停止中でもデータが残っていると、再審査時に不利になります。

• 同一・類似商品を複数出している場合はすべて削除が安全です。

【STEP③】メルカリ事務局に問い合わせる

アプリの「マイページ」→「お問い合わせ」→「その他」から連絡できます。
問い合わせ時のポイント：

• 冷静に、簡潔に事情を説明する。

• 感情的な文面や非難は避ける。

• 「今後の再開を希望している」「ルールを理解した」旨を明記する。

【例文：謝罪メッセージ】

件名：アカウント制限について

メルカリ事務局ご担当者様

このたびは、ガイドラインに抵触する行為をしてしまい申し訳ありませんでした。
規約内容を再度確認し、今後同じことが起きないよう注意いたします。
もし再開のご対応を検討いただける場合は、誠意を持って対応させていただきます。

ご多忙のところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

【STEP④】再開までの流れ

• 軽度な違反（説明不備・軽微なルール違反）：数日〜1週間で再開される場合あり。

• 中度〜重度（偽ブランド・無在庫販売など）：再開は困難。再審査までに時間がかかる。

• 永久停止の場合：基本的に再登録はできません。別アカウント作成も規約違反になります。

【STEP⑤】今後の対策

• 「ガイドライン」「禁止出品物リスト」を再確認。

• 出品前に不安な場合は事務局へ事前確認。

• 取引相手とのトラブル時も、自己判断せずサポートへ報告する。

【まとめ】メルカリは正しく使えば安心！ルールを守って長く活用しよう

メルカリは、スマホひとつで誰でも売り買いができる便利なプラットフォームですが、その分だけ利用ルールの理解とマナーの徹底が求められます。

つまり、「正しく使う」ことこそが、メルカリを長く楽しむための一番のコツなのです。

出品者であれば、出品禁止物を避け、正しい情報を明記し、購入者への配慮を忘れないこと。

これらを意識するだけで、ほとんどのトラブルは防げます。

もし万が一ペナルティを受けてしまっても、焦らずに原因を見直し、誠実に対応すれば再開の可能性は十分あります。

メルカリ事務局も「安心・安全な取引を支援する立場」であり、ルールを理解したうえで誠意を示せばきちんと対応してくれます。

メルカリはルールを知って使えば、誰にとっても便利で信頼できるマーケットです。

今日からは「知らずに違反しない」「相手を思いやる取引をする」ことを心がけて、安心・快適にメルカリライフを楽しんでいきましょう。