メルカリShopsを利用していて、ある日突然、大切に育ててきた自分のショップや、心待ちにしていた購入商品が見当たらなくなり、「消えてしまった!」と冷や汗をかいた経験はありませんか?

しかし、このような状況に陥っても、すぐに諦める必要はありません。
実は、メルカリShopsが「消えた」ように見える現象の多くは、いくつかの基本的な原因を確認し、適切な手順を踏むことで解決できる場合がほとんどです。



さらに、購入者と出店者、それぞれの立場に合わせた具体的な復元方法を、ステップバイステップで丁寧にガイドします。
メルカリShopsが「消えた」ように見える主な原因
まず理解しておくべきなのは、メルカリShopsが見えなくなる原因は一つではないということです。



パニックにならず、まずは落ち着いて、どのケースに当てはまる可能性が高いかを確認することから始めましょう。
原因1:ログイン情報の誤りやアカウントの問題
最も頻繁に見られるのが、ログインに関するトラブルです。



メールアドレスやパスワードの単純な入力ミスは、基本中の基本ですが意外と多いケースです。
特に注意が必要なのが、意図しない複数アカウントの作成です。
この新しいアカウントでログインしているため、当然ながら元のショップ情報や購入履歴は表示されません。
また、メルカリShopsを個人のメルカリアカウントと紐づけて開設した場合、そのショップの管理画面にアクセスするには、まず親となるフリマアプリ「メルカリ」自体にログインしている必要があります。
原因2:アプリや端末の一時的な不具合
アカウント情報が正しくても、メルカリShopsアプリや、それを利用しているスマートフォン、PC自体に一時的な問題が発生している可能性も考えられます。
また、アプリやブラウザは表示速度を上げるために一度読み込んだデータを「キャッシュ」として一時的に保存しますが、このキャッシュが古くなったり破損したりすると、かえって表示の不具合を引き起こす原因となります。
原因3:出品者側の操作によるもの(購入者の場合)
購入者として、特定のショップや購入したはずの商品が見つからない場合、それはあなた自身の問題ではなく、出品者側の都合によるものである可能性も十分に考えられます。
メルカリShopsのシステムでは、出品者の判断で、たとえ取引の最中であっても商品ページを「非公開」にしたり、ページ自体を「削除」したりすることが可能です。
原因4:メルカリ側のシステム障害やメンテナンス
頻繁に起こることではありませんが、メルカリのサービス全体に影響を及ぼすシステム障害が発生したり、定期的なメンテナンスが実施されたりしている間は、サービスにアクセスできなくなることがあります。
過去にも、一時的に商品情報が正常に表示されなくなるといった不具合が公式に報告された事例があります。
【ケース別】メルカリShopsが消えたときの復元・対処法
原因が多岐にわたるため、やみくもに対処するのではなく、ご自身の状況に合わせて一つずつ原因を切り分け、適切な対処法を試していくことが解決への近道です。



ケース1:購入者向け – 購入したショップや商品が見つからない場合
お気に入りのショップや、楽しみにしていた購入商品が見当たらなくなると、代金を支払った後であれば特に不安になりますよね。
しかし、慌てる前にまずは以下の点を確認してみましょう。
取引が正常に成立していれば、ここに必ず商品情報が表示されるはずです。
ここに表示があれば、たとえショップページが見えなくても取引は継続しています。
もし万が一、取引がキャンセルされたり、何かトラブルが発生したりした場合は、メルカリ事務局から必ず通知が届きます。
出品者が在庫調整などのために、一時的に商品を非公開にしているだけの可能性もあります。
すぐに諦めず、数時間後、あるいは翌日にもう一度アクセスしてみてください。
メルカリの公式サイトや、公式X(旧Twitter)アカウントで障害情報がアナウンスされていないか確認しましょう。



ケース2:出店者向け – 自分のショップにログインできない・表示されない場合
ご自身のショップが消えてしまった場合、それは売上や顧客情報に直結する一大事です。しかし、ここでパニックになってしまうと、かえって状況を悪化させかねません。



ステップ1:基本中の基本!ログイン情報を見直す
出店者が直面する「ショップが消えた」問題の多くは、ログイン周りのトラブルです。まずは原点に立ち返り、以下の項目を一つずつチェックしてください。
文字・小文字、全角・半角の違いにも注意しましょう。
メルカリShops開設時と、スタッフアカウント作成時で別々のメールアドレスを登録している場合は、後者のメールアドレスでログインする必要があります。
一度メルカリからログアウトし、ショップアカウントのメールアドレスでログインし直してください。
メールアドレスではなく、Google/Facebook/Apple IDで登録した場合、同じ方法でしかログインできません。心当たりのある方法を試してみましょう。
個人のメルカリアカウントと紐づけている場合は、大元であるフリマアプリ「メルカリ」にログインしていることが大前提です。
ステップ2:アプリと端末をリフレッシュする
ログイン情報には絶対に間違いがない、と確信が持てる場合は、次にアプリや利用端末側の不具合を疑います。
最も手軽でありながら、多くの軽微な不具合を解消できる強力な方法が、アプリと端末の再起動です。
App Store(iPhoneの場合)やGoogle Playストア(Androidの場合)を開き、メルカリアプリに「アップデート」の表示が出ていないか確認しましょう。もし出ていれば、すぐにアップデートを行ってください。
ステップ3:一歩進んだ対処法
基本的な確認作業で解決しない場合は、もう少し踏み込んだ対処法を試します。
パスワードを忘れてしまった、あるいは入力してもエラーになる場合は、思い切って再設定するのが早道です。
アプリの再インストールは「最終手段」のように思えるかもしれませんが、アプリ内部に溜まった破損データなどを一掃できるため、非常に有効な解決策です。



全てのデータはメルカリのサーバー上に安全に保管されています。安心してアプリを一度削除し、ストアから再度インストールして、ログインを試みてください。



最終手段:メルカリ事務局に問い合わせる
これらすべての方法を試してもなお解決しない場合は、自分一人では解決できない、より専門的な問題が発生している可能性があります。
メルカリアプリまたはウェブサイトのヘルプセンター内にある、専用の問い合わせフォームから連絡します。
「いつから表示されなくなったか」「これまでに試したすべての対処法」「表示されるエラーメッセージの正確な文言(スクリーンショットがあればベスト)」などを詳しく記載して、調査を依頼しましょう。
トラブルを未然に防ぐ!日頃からできる予防策
問題が起きてから対処するのも大切ですが、そもそもトラブルを未然に防ぐことができれば、それに越したことはありません。
パスワードは定期的に変更し、他のサービスとの使い回しは避けるのが賢明です。パスワード管理ツールなどを利用するのも良いでしょう。
キャリアメール(@docomo.ne.jpなど)は機種変更で使えなくなるリスクがあります。
Gmailなどのフリーメールで登録しておくと、機種変更時も安心です。
意図せず作ってしまった場合も、気づいた時点ですぐにメルカリ事務局に相談し、アカウントを統合するなどの指示を仰ぎましょう。
注意!メルカリShopsのアカウントが本当に「消える」ケース
この記事では、ほとんどの場合が復元可能であると述べてきましたが、残念ながら、ごく稀にアカウントが利用できなくなり、復元が極めて困難になるケースも存在します。
メルカリが禁止している行為(偽ブランド品の出品、詐欺的な取引、その他公序良俗に反する行為など)を行い、事務局によってアカウントが強制的に利用停止(いわゆる「垢バン」)にされた場合、原則として復旧はできません。
また、意外な落とし穴として、ショップの運営母体となっている個人のメルカリアカウントを、何らかの理由で退会処理してしまうと、それに紐づいているメルカリShopsにもログインできなくなります。
これらのケースに心当たりがない限りは、あなたのショップが完全に消滅してしまった可能性は低いと言えるでしょう。
ショップスが消えた!?よくある原因と復元するには!
メルカリShopsが「消えた」と感じたとき、その衝撃と不安は計り知れないものがあります。
しかし、本記事で解説したように、その原因の多くはログイン情報の誤りや、アプリの一時的な不具合といった、比較的対処しやすい問題に起因します。



まずはログイン情報を見直し、アプリや端末をリフレッシュする。それでもダメならパスワードの再設定やアプリの再インストールを試す。



この記事が、あなたのショップや大切な取引を取り戻し、再び安心してメルカリShopsでの活動を再開するための一助となれば幸いです。