メルカリShops(メルカリショップス)は、個人だけでなく企業やチームでもネット販売を始められる便利なサービスです。
しかし、
「スタッフ用のログインはできる?」
「複数人で管理するにはどうすればいいの?」
といった疑問を持つ出店者も多いのではないでしょうか。
ちーまま。そのため、複数人での管理にはいくつかの工夫や注意が必要です。



複数担当者でショップを効率的に回したい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
メルカリShops(ショップス)に「スタッフログイン」はあるの?仕様を確認


最初にメルカリShops(ショップス)に「スタッフログイン」はあるの?仕様を確認していきます。
結論、メルカリShops(ショップス)は、現時点では「スタッフ用の個別ログイン」や「複数アカウント運用機能」が公式に提供されていません。
そのため、チームや複数人で管理したい場合は、実際に多くの出店者が工夫しながら運営しています。
現場でよく採用されている3つの方法と、それぞれのメリット・注意点
① 共通ID(1アカウント)を共有して運用する方法
最も一般的なのが、代表者のメルカリアカウントをチームで共有して使う方法です。
1つのアカウントを複数人が使い、在庫管理・注文確認・発送通知を分担。
パソコンやスマホで同時ログイン可能(ただし動作が重くなることも)。
メリット
公式機能内で完結するため、特別な設定が不要。
全員がリアルタイムで注文状況を確認できる。
注意点
セキュリティリスクが高い(パスワード漏えい・不正操作の恐れ)。
同時編集による操作ミスが起きやすい。
→ 対策として、二段階認証を有効にし、ログイン履歴を定期的に確認しましょう。
② 役割を明確に分担して運営する方法
「1つのアカウントを共有」しつつ、作業内容を明確に分けるチーム運営型です。
例:
・Aさん:在庫登録・価格設定担当
・Bさん:注文確認・発送手続き担当
・Cさん:顧客対応・レビュー管理担当
メリット
作業の重複やミスが減り、運営が効率化。
小規模チームでも管理が安定する。
注意点
誰がいつ作業したかの履歴が残らないため、ミスが起きたときに原因特定が難しい。
→ スプレッドシートやチャットで「作業ログ」を残すのがおすすめです。
③ 外部ツールや連絡アプリを連携して情報共有する方法
メルカリShops単体ではチーム機能が弱いため、外部ツールを併用して補う運用も多く見られます。
例:
・Googleスプレッドシート:在庫・注文・発送状況を共有
・Slack/LINE/Chatwork:注文発生時に連絡・進捗報告
・Notion/Trello:出品スケジュール管理
メリット
情報を可視化しやすく、担当間のコミュニケーションがスムーズ。
作業履歴や進捗を簡単に管理できる。
注意点
外部ツールでの個人情報管理は慎重に。
顧客情報や住所などは、メルカリ内以外に保存しないことが重要です。
複数人でメルカリShopsを運営する場合、公式に「チームアカウント」がない以上、運用ルールの明確化とセキュリティ管理がポイントになります。
共通アカウントの安全な扱い方を徹底し、外部ツールを上手に使えば、チーム運営でも効率的にショップを成長させることができます。
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複数人で運営したいときに考えられる3つの方法


続いて、複数人で運営したいときに考えられる3つの方法を提案していきます。
Shopsは基本的に「1つのアカウント=1人の管理者」という仕組みになっています。



実際に多人数でショップを運営している人たちがよく使っている3つの方法
1. 共通のアカウントを共有して運営する
もっともシンプルなのが、ショップのログイン情報(メールアドレス・パスワード)をチーム内で共有する方法です。
ただしこの場合、不正アクセス・誤操作・ログイン履歴の追跡が難しいといったリスクがあるため、セキュリティ対策が必須です。
具体的には次のような工夫をおすすめします。
- パスワードを定期的に変更する
- 信頼できるメンバーのみに限定して共有する
- 共有時はパスワード管理ツール(例:1Password、Bitwarden)を活用する
2. 役割ごとに作業を分担し、外部ツールで連携する
複数人で同時にメルカリShopsへログインすることはできませんが、出品準備や在庫管理、発送連絡などは外部ツールを使って効率化できます。
- 商品データや在庫を共有する:Googleスプレッドシート
- 出品作業の進捗を管理:TrelloやNotion
- 連絡・報告のやり取り:SlackやChatwork
このように役割分担を明確にしてツールを併用すれば、チーム全体の作業を安全かつスムーズに進められます。
3. 複数ショップを分担して運営する
メルカリShopsでは、1人のアカウントで複数ショップを開設することも可能です。
そのため、スタッフやメンバーごとに担当ショップを分けて運営する方法もあります。



これらの方法を組み合わせることで、公式の複数アカウント機能がなくても、安全で効率的なチーム運営が可能になります。
スタッフと共同作業をする際の注意点|トラブルを防ぐには?


次に、スタッフと共同作業をする際の注意点について解説していきます。



現時点ではスタッフ用の個別ログイン機能がないため、チーム運営では代表者のアカウントを共有するケースが一般的ですが、これには重大なリスクが潜んでいます。
共同作業時に起こりやすいトラブルと、その防止策
① ログイン情報の取り扱いに注意する
アカウント共有で最も多いトラブルが、パスワード漏えいや不正ログインです。
特に、複数人で同じIDとパスワードを使い回していると、誰がどこでアクセスしたかを把握できず、トラブル時に原因を特定できません。
防止策
- 二段階認証を必ず設定する。
- パスワードを共有する場合は、チャットではなくパスワード管理ツール(例:1Password、Bitwardenなど)を利用。
- スマホ・PCからの自動ログインを避け、定期的にパスワードを変更する。
② 個人情報の取り扱いに気をつける
メルカリShopsでは、購入者の氏名・住所・電話番号などの個人情報を確認できます。これを誤って外部に漏らした場合、個人情報保護法違反に該当する可能性もあります。
防止策
- 顧客データを外部のスプレッドシートや共有ドライブに保存しない。
- 発送担当者以外が個人情報にアクセスできないようにする。
- 作業記録を残す場合は、個人情報を伏せた状態で共有する。
③ 不正操作・設定ミスを防ぐ
複数人で作業すると、意図しない操作(出品削除、価格変更、在庫数ミス)が起こることがあります。
特に「誰が操作したかわからない」状況になると、原因究明が困難です。
防止策
- 作業内容を共有ノートやチャットツールで報告するルールを作る。
- 操作する端末を限定し、「出品用」「顧客対応用」など作業範囲を明確化する。
- 編集や削除を行う前には、必ず他メンバーへ確認する習慣をつける。
④ アカウント停止リスクにも注意
メルカリでは、不正アクセスや異常なログイン履歴が検出されると、自動的にアカウントが一時停止されることがあります。
例えば、異なる地域や複数端末から短時間にアクセスがあると、セキュリティ上の警告が出る仕組みです。
防止策
- 同時ログインを最小限にする(特に深夜帯のアクセスを避ける)。
- 定期的に「ログイン履歴」を確認し、不審な動きがないかチェック。
共同運営は効率的ですが、同時にリスクも伴います。
「誰が・どの端末で・どんな作業をしているか」を明確にし、セキュリティ意識を全員で共有することが、トラブル防止の第一歩です。
業務を分担したいときに便利な外部ツール・代替策


メルカリShopsでは、公式に複数アカウントでの同時ログイン機能が用意されていないため、チームで運営する場合は外部ツールを活用して業務を分担するのが現実的です。



1. メモ・情報共有ツール
日々の進捗や商品登録ルールなどを共有するなら、GoogleスプレッドシートやNotionが便利です。
特にスプレッドシートは誰でも扱いやすく、商品一覧や価格表をリアルタイムで編集可能。Notionはタスク、マニュアル、在庫リストなどを一元管理できる点が強みです。
2. 在庫・商品管理ツール
メルカリShops単体では在庫の一括管理が難しいため、在庫連携ツール(例:ネクストエンジン、ロジクラ)を利用すると、複数のスタッフで商品数を把握しやすくなります。
販売チャネルを増やす予定がある場合にも役立ちます。
3. タスク・スケジュール管理ツール
出品・梱包・発送などの担当を分ける場合は、TrelloやSlackのワークフローなどを使ってタスクを可視化しましょう。
タスクの進行状況を共有しておくことで、重複作業や「誰が対応したかわからない」といったトラブルを防げます。
4. コミュニケーションツール
メッセージのやり取りや確認事項を迅速に進めるには、LINEグループよりもSlackやChatworkがおすすめ。業務チャット専用にすることで、私的なメッセージと混ざらず記録も残しやすくなります。
このように、ツールを組み合わせることで「誰が何を担当しているのか」「どの作業が終わっているのか」を明確にでき、複数人運営の効率が格段に上がります。



法人利用や規模拡大を見据えた運営体制の整え方


メルカリShopsは個人でも気軽に始められますが、販売数の増加やスタッフの増員に伴い、徐々に「チーム運営」「法人化」を視野に入れることが重要です。
長期的に安定したショップ運営を目指すなら、早い段階から仕組みを整えておくと後々の負担を大幅に減らせます。
1. 役割分担と業務フローを明確にする
まずは「誰が何を担当するのか」を明確化し、作業の流れを文書化しておきましょう。
- 出品・撮影担当
- 在庫・梱包・発送担当
- 顧客対応・レビュー管理担当
このように役割を固定しておくことで、ミスや対応漏れを防げます。スプレッドシートやプロジェクト管理ツール(例:Trello、Asana)を活用すると、進捗も可視化しやすくなります。
2. 業務の標準化とマニュアル整備
複数人で運営する際に避けたいのが「人によるやり方のバラつき」です。
撮影手順や商品説明文のフォーマット、問い合わせ対応テンプレートなどをマニュアル化しておくと、新しいスタッフが入ってもスムーズに引き継げます。
NotionやGoogleドキュメントを使えば、いつでも更新・共有が可能です。
3. 法人化・ビジネス拡大への準備
売上が安定してきたら、個人事業主から法人化を検討しましょう。
法人化のメリットには以下があります。
- 経費計上の幅が広がり、節税効果が期待できる
- 信用力が高まり、取引先や仕入れ業者との契約が有利になる
- 複数人雇用がしやすくなり、社会保険の整備も可能になる
法人設立後は、経理や在庫、顧客データの管理体制を一元化できるツール(例:freee会計、マネーフォワードクラウド)を導入すると効率的です。
4. セキュリティと権限管理の意識を高める
法人規模になると、取扱データも増えるため、ログイン情報の共有・管理体制を明確にする必要があります。
パスワード管理ツール(例:1Password、Bitwarden)を活用して、スタッフごとにアクセス権限を分けるのがおすすめです。
このように、個人運営からチーム運営、そして法人運営へと段階的に体制を整えることで、安定した成長と信頼性の高いショップ運営が実現できます。
現状の仕様を理解して、メルカリShopsを安全にチーム運用しよう


メルカリShopsでは、現時点でスタッフ用のサブアカウント機能や複数ログイン権限の仕組みは提供されていません。



共通のログイン情報を共有して運営する方法もありますが、セキュリティ面やトラブルのリスクを考えると、外部ツールを使って分担・連携する体制づくりが現実的です。



また、ショップ規模が大きくなってきた場合は、役割分担の明確化や業務マニュアルの整備、そして法人化の検討など、将来を見据えた体制強化も重要です。



現状の制限を理解し、信頼できるツールや運用ルールを組み合わせていくことで、より安全で持続的なショップ運営を実現できるでしょう。











